これからキャンプを始める人にとってキャンプ場選びは未知の世界。
なので事前にネットやキャンプ情報誌などで調査すると思うのですが、調べてビックリ。

想像以上にキャンプ場多いんですけど…
誰かに連れて行ってもらう場合はいいですが、自分で探すにはちょっと多すぎてどこがいいのか分からないという事態になりがちですよね。
さらに調べて出てくるキャンプ場の名称が「〇〇キャンプ場」ならまだしも「○○オートキャンプ場」や「〇〇野営場」、「〇〇リゾート」、「〇〇村」、「〇〇パーク」などなどいろいろな呼び方で出てきます。
そこからさらに調べていくと「フリーサイト」や「区画サイト」、「バンガロー・コテージ」というワードが出てくるので、初心者にとっては余計こんがらがります。
実際に行ってみたはいいけど想像と違ったなんてことになれば大変。そうならない為にも、きちんとキャンプ場の種類とタイプを理解しておく必要がありますね。
今回は初心者に向けてキャンプ場の種類と特徴についてまとめてみたので参考にしてみて下さい。
キャンプ場の種類は大別して3種類
日本にあるキャンプ場は例外を除いて大まかに3種類に分けることが出来ます。
- フリーサイトのキャンプ場
- オートサイト(区画サイト)のキャンプ場
- コテージやバンガローなどの宿泊施設付きのキャンプ場(グランピング含む)
ひとまずこちらの3種類に分けられますが、キャンプ場内すべてフリーサイトやすべてオートサイトというキャンプ場の方が少なく、実際にはこれらが複合していることが多いです。
ちなみにフリーサイトやオートサイトの“サイト”というのは「場所」や「敷地」という意味なので覚えておくといいでしょう。
フリーサイトの特徴


フリーサイトは文字通り、自由に好きな場所に設営できるサイト形態のキャンプ場。
広大なスペースにテントやタープをレイアウトできるので自由にキャンプをしたい人におすすめ。そのためグループでキャンプをする場合はフリーサイトがいいでしょう。
テントの張りやすい平たい場所や景色がいい場所は基本的に早い者勝ちで、区画サイトよりも利用料金が安い傾向にあります。中にはキャンプ場内にフリーサイト自体が数か所点在していることも。
注意点として、ハイシーズンはスペースが埋まってしまいかなり狭かったりテントが張れないこともあること。早めにキャンプ場に到着しておく必要があるので要チェック。
またオートサイト(区画サイト)との違いにもなりますが、車を横付けできない場合が多いので、荷物の搬入・搬出が大変だったります。
- メリット
- 好きな場所を選べる
- 自由にレイアウトできる
- 料金が比較的安い
- 閑散期は広々使える
- デメリット
- ハイシーズンは混みあって窮屈
- 早い者勝ちなので微妙な場所しか空いていないことも
- 車を横付けできない
- 荷物の移動が大変
- 逆に場所選びが難しい
オートサイト(区画サイト)の特徴


オートサイトは区画サイト・個別サイトなどいろいろな呼び方をされますが1組ごとに区画分けされているサイトのことを指します。(オートサイト≒区画サイト。区画サイトとだけ謳っている場合、車を横付けできないこともあります)
テントやタープを張る区画+駐車場というパターンで、区画の広さや造りはキャンプ場によってさまざま。大型のテントやタープの場合、狭くて張れないというトラブルもあるので事前に広さは確認が必要に。
区切り方はロープや木々、傾斜などが主ですが何も仕切るものが無くなんとなくこの辺りまでかな?というサイトも。木々などで適度な空間が造られたプライベート感が確保されたサイトもあれば丸見えだけどきれいに横並びしたサイトもあったりとキャンプ場の特色が出ます。
また、区画が決まっている分、サイト数に限りがあるので予約しないと入れないことも多いです。一方、予約さえしてしまえばフリーサイトと違い、テントを張る場所が無いという心配がありませんのであらかじめ日程が決まっていればオートサイトの方が予定が立てやすいですね。
なお、フリーサイトよりも便利な設計のキャンプ場が多く、AC電源が取れたり水場があったりする分、料金もフリーサイトと比べると高め。設備が充実していて荷物が多くても車を横付けでき、荷下ろしも楽なのでファミリーや初心者にはオートサイトがおすすめです。
注意点として、キャンプ場によってはピンポイントに“この場所”という予約が出来ないこともあるので、区画サイト自体に当たり外れがあることも。また区画サイトでも車の乗り入れ禁止のキャンプ場も存在します。
- メリット
- 区画が決まっているので場所の取り合いが無い
- 車を横付けできる
- プライベート感を確保できる
- 設備が整っている
- デメリット
- 基本的に予約が必要
- 区画の当たり外れがある
- 料金が高め
コテージ、バンガローなどがあるキャンプ場(グランピング含)の特徴
こちらはキャンプ場に宿泊施設があるタイプ。木造の小屋やログハウス風の建物など様々です。
特徴としてはフリーサイトや区画サイトと違い、キャンプ場内に建てられた施設(コテージやバンガロー)の中で過ごすことが出来る、つまりテントが不要なので荷物が少なく済みます。
小さいお子さんのいるファミリーや手っ取り早くキャンプの雰囲気を味わいたいという方、いちいちテントを立てるのが大変だからとにかく楽をしたい人などにはおすすめです。
ちなみに、明確な定義はありませんが一般的にはコテージ>>>>バンガローといった具合に設備・グレードに差があります。
掘っ立て小屋のようなバンガローやお金持ちの別荘のような山小屋風コテージ(エアコン完備)など、料金も一泊数百円~数万円とピンキリ。
コテージ、バンガロー、グランピングを利用する場合、たいてい予約が必要です。
バンガロー(キャビン・ケビン)


バンガローは木造で雨風を凌げる小屋のような建物。キッチンやトイレ、バスルームなどの設備は無く、宿泊費は安め。
寝袋や調理道具などは持参する必要があり、室内の電源の有無は様々なのでもろもろ確認しないと分かりません。
もしデイキャンプの道具が揃っていれば、食事やくつろぐのは外で。寝泊りをバンガローで過ごすやり方も。寝袋や毛布、マットはレンタルできる所がほとんどなのでこれなら割と手軽にキャンプが出来ます。
コテージ(ロッジ)


コテージは1組につき1棟、家を貸切るようなスタイルの宿泊施設。
キッチンやトイレ、バスルーム、そして電源(100Vコンセント)完備が当たり前なのでまるで家にいるような感覚です。
部屋が複数あるので大人数にも対応可能で食材や調理道具を持ち込むだけでよく、テントや寝袋などもいらないので手軽にキャンプを楽しみたい人にはおすすめ。ただし、その分利用料金は高め設定です。
グランピング


近年話題にあがるグランピングは、明確な定義があるわけではないので運営元によってバラつきはありますが、大きいテントが常設されていて中には寝具や家具などが完備されている宿泊スタイルです。
中にはホテルのように食事まで用意されているものから、家具付きテントのみで用意されているスタイルのものなど様々。
基本的には手ぶらでキャンプが楽しめるのがコンセプトのようです。
- メリット
- 手軽にキャンプを楽しめる
- 設備が整っている
- アウトドア初心者に優しい
- デメリット
- 予約が必要
- 施設ごとに設備などの水準差がある
- 少人数だと割高、料金が高め
まとめ
どうでしたか?
キャンプ場の種類やサイトの特徴・違いが分かったかと思います。
日本のキャンプ場であれば、フリーサイトと区画サイト、バンガローなどそれぞれ複合された形態がほとんどです。
初心者の場合、キャンプ場を選ぶ際、どんなサイトにするのか・バンガロー等を利用するのか、ここから考えるといいでしょう。
特に道具が揃っていない初心者にとってはバンガローやコテージのような宿泊施設を使うことにより、各段にキャンプを始める敷居が低くなるので上手に利用したいですね。
自分のレベルに合わせてキャンプ場を選べば、なんとなく敷居が高そうなキャンプも結構身近なアクティビティなのです。
それでは、是非楽しいキャンプライフを!
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