キャンプらしさを感じるアイテムのひとつにランタンがありますね。
夜のキャンプ場は実際に経験してみると想像以上に暗いことが分かると同時に、ランタンが明かりを手に入れる最適なアイテムであることが理解できます。
そんなランタンですがお店に行っても様々な種類があって、初心者だと何を買えばいいのか分からないという状況が起こるでしょう。
今回は初心者向けに、最初に買うべきランタンについて僕の経験をもとに書いていこうかと思います。
ランタンが無いとキャンプが成り立たない
普段から都市部だけで生活していると夜のほんとうの暗さは忘れてしまっているでしょう。なぜなら街には何かしらの灯りが必ずあり、見上げると光害の影響で夜空なのに薄らと明るいからです。
しかし、例えば星を観察しに郊外の標高が高い場所に行ったり車で峠道を走ると想像以上に周りが暗いことに気が付きます。街灯の無い山道なんかは車のライトを消すと真っ暗でマジでビビりますよ(調子に乗って走行中にやると事故ります)
キャンプ場もこういった街から離れた場所にあることが多いので当然暗いことが予想されますね。
普段から視覚に頼り切った生活をしている私たち。陽が落ちてからは灯りが無いと何もできません。
なのでキャンプにはランタンが絶対に必要です。
ランタンの基礎知識
初心者が初めて買うならLEDランタンが個人的にはオススメですがここで一度、キャンプで使うランタンの基礎的な知識をおさらいしてみます。
ランタンは燃料の違いで3種類に分類される
- ガソリンランタン(ガソリン)
- ガスランタン(液化ガス)
- LEDランタン(電池)
機種によって違いはありますが一般的にはこの認識でOK。
この中だとよく初心者向けにLEDランタンがオススメされますがこれは正解だと思います。理由は、ガソリンランタンもガスランタンも初めて使うには事前準備が必要で手間がかかることと安全面からです。
ざっくりとそれぞれの特徴を確認
簡単にそれぞれのランタンの特徴をみていきます。かなり省略していますので悪しからず。
ガソリンランタン
まずはガソリンランタン。燃料はホワイトガソリン。3種類の中でもっとも大光量ですがポンピングやマントルの空焼きといった初心者には何のことやらといった作業が必要。
価格は10,000円以上と高価ながら燃費がいいのでランニングコストに優れます。ただし、定期的なメンテナンスが必要で初心者には向かないです。
ガスランタン
続いてガスランタン。燃料は液化石油ガス(LPガス)。燃料であるガスはカートリッジとして売られているのでガソリンよりも取扱いに安心感がある一方、燃料代が高く燃費も良くないのでコスパが悪いです。また、ガスランタンと同様にマントルの空焼き作業が必要。ポンピングは構造上必要ありません。
価格は5,000円からとガスランタンよりも安いです。光量はLEDランタンよりも明るいですがガソリンランタンと比べると同程度か少し控えめ。
ガス缶が高いのでコスパが気になりますが慣れれば扱いも難しくなく光量も十分あるので総合的に見るとバランスが良いです。初心者がいきなり買っても問題はないですが、まずは後述するLEDランタンの利点を読んでから買うことをオススメします。
LEDランタン
お次はLEDランタン。電池もしくは充電式バッテリーを使用します。大光量モデルもありますが、ガスランタンやガソリンランタンと比べると暗いと感じるかもしれません。機種にもよりますが比較的長い時間点灯できる上、エネループなどの充電池を使えばかなり経済的です。
ガソリンランタンやガスランタンと比べると難しい操作が無いので圧倒的に扱いやすく子どもでも安心して使えます。
価格も1,000円台からとリーズナブルで種類も豊富です。しかし、メインを張るような大光量のLEDランタンを選ぶとなるとそこそこ高いモデルになってしまいます(1万円以上)。
初めてのランタンはLEDランタンがオススメな理由
それぞれのランタンの特徴を確認したところでLEDランタンがオススメな理由を解説していきます。
すぐに使える
ガソリンランタン、ガスランタンどちらも毎回では無いにしろ消耗品であるマントルの交換が定期的に必要です。そのたびにマントルの空焼きをしなければならず、ガソリンランタンにいたっては空焼きに加えてポンピングが必要です。
一方、LEDランタンであれば電池をセットしてスイッチを押すだけで使えます。
すぐ使えるというのは何かと便利で、過去、陽が完全に落ちた夜に小雨が降る中テント設営をしたことがありますがここで活躍したのは防水のLEDランタンとヘッドライトでした。
これがガスランタンだと使えるようになるまでいくつか準備が必要なのでLEDランタンと比べると初動に大きな差があります。
そう考えるとスイッチ一つで使えるようになるLEDランタンはかなり便利です。
取扱いが楽で安全
ガソリンランタンは定期的に整備が必要で使用後はガソリンを抜いたりと何かと手が掛ります。この手間がいいという人もいますが少なくとも初心者にはオススメできるものではありません。
ガスランタンも繊細で扱いに気を付けなければならないマントルがあるのでやはり初心者にはLEDランタンの方がいいと感じます。
LEDランタンであればガソリンランタンやガスランタンのように燃焼を伴わないので一酸化炭素中毒の心配もありませんのでテント内でも安心して使うことが出来ます。
万が一電池を忘れても入手しやすい
あってはならないことですが電池を家に置いてきたり交換をし忘れることもあるでしょう。
キャンプ場によっては売店に電池やガス缶など売ってますが、売店自体が無いキャンプ場ももちろんあります。
忘れた場合、途中で気づけばラッキー。キャンプ場までの道のりにスーパーかコンビニがあれば電池は入手可能だからです。
しかし、これがガスランタンだと簡単にはいきません。ガスランタンのほとんどがOD缶を使用します。しかもこのOD缶はどこでも売っている訳では無く、アウトドアショップや専門店じゃないと手に入らないことが多いです。
https://zerocamp.net/gear/kojitusanso-gas-sale/
でもLEDランタンなら、よかったですね。そこにコンビニがあります。電池は難なくゲットです。
食卓やテント内で使う場合LEDランタンが最適
ガソリンランタンやガスランタンは明るく炎の温かみがアウトドアの雰囲気にバッチリですが食卓を照らすのには不向きです。
どうしても熱を持ってしまうので万が一倒してしまった場合は危険が伴いますし火傷する可能性もあります。
また、テント内では一酸化炭素中毒の恐れがあるので使えません。
LEDランタンであればこれらの問題はクリアできるので食卓やテント内で使うことも考えると必然的にLEDランタンを選ぶことになりますね。
キャンプ以外でも使える場面が多い
LEDランタンはキャンプだけではなく、非常時や災害時にも役立ちます。
キャンプ道具一般に言えますが、非常時にも使えるアイテムが多いのでキャンプ道具を揃えると防災面でも強くなるのでそういったことも踏まえて道具選びをするとさらに楽しいです。
ランタンは目的に合わせて複数使用するのが合理的
これは僕が実際に感じたことなのですべての人に当てはまるわけではありませんが、ソロキャンパー以外で1台のランタンで事足りる状況は少ないと思います。
カップルや夫婦・ファミリー・グループキャンプではランタンを2台以上使うのが理想かつ合理的です。
ランタンが1台しかないことの問題点をあげてみると
- キャンプ中に壊れた場合の替えがない
- 大光量ランタンの場合、ランタンのすぐ側は眩しすぎて見えない
- 影になる場所は暗いまま
- 複数台使用してまんべんなくサイトを明るくした方が過ごしやすい
- 距離や角度によっては食事シーンで手元が暗い
このような理由から、例えば
- 食卓やテント内用にLEDランタン1台
- サイトを照らすためのメインで使うガスランタン1台
といった具合でランタンの複数使用が合理的なので将来的には検討することになるでしょう。
まとめると
最近のLEDランタンであればテントサイトを照らすのに困らないレベルまで明るさは確保されています。光量も調整できるのでテーブルやテント内でも使えるLEDランタンは一家に一台は必要です。
LEDランタンを使っていて光量が物足りなくなったりキャンパーとしてのスキルアップ、よりサイトをまんべんなく明るくするためにガソリンランタンやガスランタンを追加で買ったとしても引き続きLEDランタンはいろんな場面で活躍します。そう考えると初心者にはちょっと手が出しづらいガスランタンなどよりも扱いも簡単で安全なLEDランタンが最初に買うランタンとして適していると思いますね。
なのでもし初めてのランタンで迷っていればLEDランタンで検討をしてみることをオススメします。
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