こんにちは。最近キャンプでの料理、いわゆるキャンプ飯に目覚めつつある管理人のまーく(@mark_zerocamp)です。
これまでやってきたキャンプ料理といえば、BBQやフライパンでの軽い炒め物、メスティンを使った料理や鍋料理などでかなり初歩的なものばかりでした。
この繰り返しだとレパートリーが無くなり、正直だんだん飽きてきます。

うーん、もう少し手の込んだものを作りたいぞ
まず思い浮かんだのがダッチオーブンを使った煮込み料理など。
そこでまずはフライパンを買おうということで調べてみると出てきたのがタークのクラシックフライパン。
職人が一つずつ手作りしているのでお値段は高め。見た目もいいしきちんと手入れすれば一生ものらしい。



でもさすがにちょっと高い^^;
廉価版であるロースト用フライパンもありますがどうせならクラシックフライパンがいいよねってことで今回は見送りします。いつか欲しいアイテムですね。
お値段を抑えつつキャンプでの使用に適したフライパンが欲しい。こんなわがままを叶えてくれるものなんてあるのかどうか。
そこで行きついたのがYOKAというアウトドアブランドのダブルパンでした。
YOKA(ヨカ)について


YOKAは「休日を最高のものにする」をテーマに掲げ、2015年に旗揚げしたアウトドアブランド。
組み立て式の木製家具を中心に徐々に製品の守備範囲を広げながら鉄板や焚き火台もリリース。今ではテントや釣り竿までもが登場。
製品に対する強いこだわり、高いデザイン性など思わず「おっ?」となるものばかりでこれからも注目のブランドです。
※一部、YOKAから抜粋
YOKAではたくさんの魅力的な製品があるので、気になった方は是非公式サイトをのぞいてみてください。
YOKA(ヨカ)のDOUBLE PAN(ダブルパン)の紹介
YOKAのDOUBLE PAN(以下、ダブルパン)とはその名の通り2つのフライパンがセットになった商品のこと。
鋳鉄製のフライパン、いわゆるスキレットなのでキャンプで役立つこと間違いなしです。
DOUBLE PANの外観


商品到着後、ダンボール箱から出してあげるとコットン袋が出てきました。この中からダブルパンを取り出すと。


ポリ袋にいれられたダブルパンが登場。


ポリ袋から出しました。
一般的にスキレットというとLODGE(ロッジ)に代表される厚みのある鋳鉄製フライパンをイメージするかと思いますが、このスキレットは厚みが1.4mmでデザイン的にも無駄をそぎ落としたようなシンプルなつくりとなっています。
サイズは大きいほうが直径18㎝、小さいほうが17㎝(いずれも公称値)
この微妙な大きさの違いによりフタとして使う際、安定感が発揮されるんですね。


ダブルパンをよーく見てみると薄っすらシミのような模様があります。しかし、ご安心ください。これはハードテンパー加工によるもので、初回のみ洗剤で洗えばきれいさっぱりなくなります。
- ハードテンパー加工とは
-
フライパンを700℃ほどで焼き入れし、その後油に浸して馴染ませること。出荷前にいわゆる「シーズニング」が済んでいるので手元に届いたらさっと洗うだけですぐに使える。


真っ黒なイメージがあるスキレット。一方YOKAのダブルパンは少し青味がかっていて、これはハードテンパー加工によるものです。使用していくうちに黒くなっていくので使えば使うほど、育てていく楽しみがあるスキレットですね。


取っ手の繋ぎ目は溶接。タークのクラシックフライパンのような一体型ではありませんが、ダブルパンをフタとして使うときに真価を発揮します(後述)
DOUBLE PANのサイズ・容量・重さ
寸法・サイズ


素人採寸で恐縮ですがダブルパンの寸法を測ってみました。
鉄の厚みは1.4mm、外形18cmで内径は14.5㎝、取っ手が9㎝ちょっとでした。
家で使うフライパンよりも二回りくらい小さいので量は作れないサイズ感ではあります。
ソロ~デュオならちょうど良いサイズ。
重量




重量は実測で大が391.5g、小が389.0g
これは意外でした。公称値で大が395g、小が355gとのことでしたが実測だと大と小で重さにほとんど差がありません。
引用
<スペック> ・サイズ:大きい方:直径約18cm/高さ:約3.5cm 小さい方:直径約17cm/高さ:約2.9cm 重ねた時の高さ:6cm ・取っ手の長さ:大きい方:9cm/小さい方:9.5cm ・素材:鉄(ハードテンパー加工済み) ・重さ:大きい方395g、小さい方355g ・厚さ:1.4mm ・日本製
DOUBLE PANで実際に調理してみた
初めて使用する際、火にかける前にまずは洗剤でダブルパンを洗ってから使いましょう(洗剤を使って洗うのは初回のみ)
ハードテンパー加工が施されているのでシーズニング(油慣らし)の必要はありません。というかシーズニング済みです。


洗いを終わったらふき取るか火にかけて水分を除去。スキレットが十分に熱くなったら油を注ぎます。


こちらの写真ではダブルパンの中が漆黒の闇になっていますが、油が全体に馴染んだ後です。


手始めにベーコンを炒めます。ジュワーというおいしそうな音が響き腹ペコに拍車がかかる。


ここでアクシデント!腹ペコすぎて途中の写真を撮るのを忘れるというw
なのでいきなり完成前の写真です。ダブルパンの特徴であるもう片方のスキレットでフタをしています。いい具合にかみ合うのでよほどのことが無い限りずり落ちることはなさそうです。
ちなみにベーコンを炒めた後の工程は、枝豆を加えて塩を振り、火が通ったら卵液を流し込むだけというシンプルなもの。


「スペイン風オムレツ(超薄焼きVer)」の完成です。本来であればもう二回りくらい小さいスキレットでやる料理ですが、お手軽なのでダブルパンの小手調べとしてやってみました。
シーズニング済みなので一切くっつくことはなく、ほとんど放置でとても簡単にできましたよ。


お酒のおつまみにGOOD!こちらで小腹を満たしつつ次はお肉。


スーパーで買ってきたちょっとだけいいお肉。まずは片面を焼き裏返すと。


いい焼き色。


オピネルで切っていただきます。


続いては初めて作るアヒージョ。食わず嫌いしていましたが、せっかくの機会なのでやってみることに。


材料はイオンで売っていた冷凍のアヒージョのセット。にんにくは道の駅マオイの丘公園で買いました。食材を切る手間が省けて適当に炒めるだけでいいので超簡単です。
あとはオリーブオイルを注いで出来上がり。
スキレットからそのままつまんで食べられるのでお手軽ですね。食わず嫌いしていたことを後悔するほどおいしかった!
フライパン同士がフタとして使える
YOKAのダブルパンならわざわざフタを買わなくても、もう一方のフライパンがフタになるので(大小どちらでも)その辺で売っているスキレットのように別途フタ揃える必要がありません。
ダブルパン自体がそこそこ重たいのでちょっとやそっとじゃ浮いたりすることもなく、安定感は抜群です。
もちろん、スキレットのフタのように上に炭を置いたって問題なし。
ダブルパンの使用後の手入れ
洗剤は使わない
使用後はたわしなどで擦って洗います。キャンプ場の場合お湯が使えれば楽なのですが、水道水しかないこともあるので、そんな時はダブルパンに水を張ってお湯を沸かし、擦るのが現実的です。もしくはある程度汚れを落とし家に帰ってからしっかりと洗う方法もありですね。
注意点としては洗剤の使用不可という点です。
理由としては、鉄フライパンは家庭用のフライパンと違い表面加工がありません。油がしみ込んで食材をくっつかなくしているので、洗剤で洗ってしまうとせっかく馴染んだ油を落としてしまうからです。
洗剤なしできれいになるの?という疑問が出てきそうですが、食材が焦げてこべりついていないなら、たわしで十分きれいになります。
使っていくうちに油が馴染んでだんだんとくっつかなくなるので、焦がしさえしなければそこまで手入れは大変ではありません。
どうしても焦げがついてしまうことがありますが、金属のヘラでこそぎ落としあとは普段通り使えば問題なく使えます(実証済み)
ダブルパンの注意点
ハードテンパー加工でも錆びる時がある
ダブルパンはあくまでも鉄フライパンです。ハードテンパー加工がされていますが、使用法や保管を誤れば錆びます。
取っ手が高温になるのでやけどに注意
取っ手はびっくりするくらい熱くなるのでくれぐれもやけどに注意です。
調理中は外していますがテーブルにフライパンを移動するときなどはキャプテンスタッグのレザーハンドルをつけ、念のためさらに革手袋や軍手で運ぶようにしています。



軍手だけだと熱くて触れません・・・
鉄スキレットだけど厚みが1.4mmなので蓄熱性は高くない?
YOKAのダブルパンはスキレットと言われ連想するようなゴツいフライパンではないです。
例えばロッジの同じくらいのサイズ感のスキレットと比較すると鉄の厚みはロッジ製5mm、YOKAダブルパン1.4mmなので随分と差があります。
なので蓄熱性はそこまで期待できないかもしれません。
取っ手が少し持ちにくい


ダブルパンの取っ手の形状は平べったいので正直少し持ちにくさを感じます。
さらに言えば食材を入れた状態で、例えばフライパンを振ったりする動作は一般的なフライパンやスキレットよりもかなりやりにくいのでご注意を。
YOKA DOUBLE PAN フォトギャラリー
最後に実際に使っている写真を少し載せます。










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